『おしっこちょっぴりもれたろう』ヨシタケシンスケ
「第11回MOE絵本屋さん大賞2018」で1位となり話題となったヨシタケシンスケさんの絵本です。
身近な“あるある”を独特の切り口で面白おかしく描いており、大人にも好評のようです。
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
□5分以上~10分未満
☑10分以上
ページ数:48P
【子供の反応】
これまで読んできた色々と想像(妄想)していくヨシタケシンスケさんの絵本とは少しテイストが異なりましたが、“もれたろう”という響きだけで既に面白いようです。
作中で登場する身近な“あるある”ネタは大人も子供も共感できるものばかりでした♪
お昼寝までは大丈夫になりましたが、夜寝る時はまだ“結構おしっこもれたろう” な息子です(苦笑)。
私には言いませんでしたが、心の中でこっそりと登場人物と「少し出ちゃうのは仕方ないよね」と共感しているようでした(笑)。
【おすすめキーワード】
・子供の世界のあるある ・小さな不快感 ・生理現象
【学べることキーワード】
・同じ悩みを持つ者同士の気持ち ・小さいことは気にしない ・ストレスフリーな生き方
【読み聞かせのポイント】
4歳の息子にもほとんど補足解説なしでテンポよくスラスラと読めました。
「ヨシタケシンスケさんの絵本はじっくり読むもの」というイメージがある息子には逆にちょっと物足りないような感じでした(笑)。
【この本を読んで-大人の感想文-】
「別にいいじゃないか。自分がよければ」と強がっていても、実は自分の中でコンプレックスとして結構気になってしまい同じ悩みを抱える同世代(同級生)を探す。
そういえば小さい頃はこんなかとが結構あったかも?と思いましたが、今となってはほとんどが「どんな悩みだったっけ?」と思う程度でハッキリと思い出せません。
大人からするとそれくらい小さなことだったのかもしれません。
どうやってその悩みを克服したのかは、この絵本のようにまずは「気にしないようにする」ことだったと思います。
失敗に気づくことは大切だと思いますが、失敗を気にしすぎることはあまり精神的によくないかと。
特に多感な子供のおねしょ問題はお互い気にしないようにしながら楽しく治していければいいなと、正に今感じています。
【購入情報】
作:ヨシタケシンスケ
出版社:PHP研究所
発行日:2018年6月