おとえほ(お父さん、絵本読んで)

一児の父が綴る絵本紹介ブログです。3~6歳向けの絵本中心です。

『おやすみブルートレイン』作:松澤 睦実/絵:木村 定男

 

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新幹線網が発達する前、鉄道による長距離移動手段といえばブルートレインや夜行列車でした。

 

北斗星カシオペアといった一世を風靡した人気の寝台列車も引退となり、定期運行されている寝台特急は「サンライズ瀬戸・出雲」だけとなっています(2019年2月現在)。

 

移動手段として“早い”に越したことはないのでしょうが、ブルートレインにはどこか夢やロマンのようなものもあった気がします。

 

そんな古き良き時代のブルートレインをテーマにした夢のあるお話。。。

 

それでは読み聞かせレビューです!

 

【読み聞かせにかかる時間】

☑5分未満

□5分以上~10分未満

□10分以上

ページ数:32P

 

【子供の反応】

北海道・北陸新幹線世代の息子には案の定、「ブルートレインって何?」という感じでした(苦笑)。

 

自分が子供の頃は新幹線と並んで・・・いや、個人的には新幹線以上に人気があったように感じた憧れの車両でしたが寂しい限りです(涙)。

 

【おすすめキーワード】

ブルートレイン ・寝台列車 ・夢の世界

 

【学べることキーワード】

・昭和を支えた列車 ・いつかは乗ってみたいと思う魅力 ・新幹線じゃだめなんだよ!(←個人的な心の叫び)

 

【読み聞かせのポイント】 

本作はお母さんが子供にブルートレインのことを空想も含めながら語りかける感じで進みます。

 

お母さんになった気持ちで私もゆったりと寝かしつけるように読みました。

 

物語のトーンや雰囲気が正に寝る前にぴったりなので、寝る前の一冊としてお薦めです(すぐ読めますしね)。

 

【この本を読んで-大人の感想文-】

作中には空想として様々な場所を走るブルートレインも出てきますが、「もしかしたら寝ている間に本当にこんな場所を走っているのかも!?」と思わせてしまうのがブルートレインの持つ魅力だと思います。

 

自分が子供の頃、七夕の短冊飾りに書いた「ブルートレインに乗りたい」は結局実現できないまま運行終了となってしまいました(泣)。

 

ブルートレインのことは専門の書籍も含め、いくらでも調べることができます。

 

しかし、ブルートレインの持つ不思議な魅力というものを感じるには、図鑑などではなくこの絵本が良いかもしれません。

 

少なくともブルートレインに乗ったことがない自分にとっては、よりブルートレインへの“夢”が膨らみました。。。

 

【購入情報】

作:松澤 睦実
絵:木村 定男
出版社:フレーベル館
発行日:1981年4月