『ノラネコぐんだん そらをとぶ』工藤 ノリコ
人気のノラネコぐんだんシリーズ第4弾となります。
人気も高く、地方の本屋さんでも平積みにされていたりします。
今回は空港で飛行機を見て乗りたくなってしまったノラネコぐんだん。
忍び込んで飛び立ったものの燃料が入っておらず思わぬ展開に…
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
☑5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:32P
【子供の反応】
飛ばしたがるページもなく、集中して何度も読みました。
無人島での暮らしの場面が特に好きなようで細かいところまでじっくり見てます。
また、背景に工藤ノリコさんの別シリーズ『ペンギンきょうだい』に登場する「“ペンちゃん”、“ギンちゃん”がいたー!」と本文では触れられていない脇役キャラクターを発見して喜びました。
【おすすめキーワード】
・ノラネコぐんだん ・笑い ・ほのぼの系
【学べることキーワード】
・協力 ・団結力 ・チームワーク ・創意工夫 ・反省 ・アウトドア ・アウトドアクッキング ・サバイバル ・生きる力 ・釣り ・気球の仕組み
【読み聞かせのポイント】
「ニャー」「ニャー」と8匹いるノラネコぐんだんの賑やかさを出してあげるようにすると喜びます。
無線でのやり取りをする場面では「ピー ピー こちらかもめごう」と、柳沢慎吾さんの物真似のように無線の感じを出して話すと面白がって真似をしました。
本文には触れられていない細かい箇所もよく探すと面白い発見がありますので一緒に探したり教えてあげると良いかと思います。
「このノラネコは飛行機に積んであった道具を使って○○しているよ!」とか。
こういうところは工藤ノリコさんの絵本の特徴ですね♪
【この本を読んで-大人の感想文-】
作者の工藤ノリコさんは旅行好きなので、表紙とタイトルからすると「ノラネコぐんだんが飛行機に乗って旅をするのかな?」と思いましたがそこはいつものノラネコぐんだんシリーズ。
やはり、平穏なストーリーではなくお決まりの「どっかーん!!」や反省の場面があり大人でもクセになる定番の流れ(面白さ)があります。
平穏なほのぼの旅だと同じ作者のこちらのシリーズがおすすめです。
読み比べるとノラネコぐんだんのハチャメチャぶりが際立ちます(笑)。
本作は飛行機の魅力というより、非常時の対応力や創意工夫などサバイバル術を学ぶバイブルとしての要素が強い絵本としておすすめします!
どういうことかは読んでからのお楽しみということで♪
【購入情報】
著者: 工藤 ノリコ
出版社: 白泉社
発行日:2016年11月12日