『ペンギンきょうだい そらのたび』工藤 ノリコ
旅行好きの工藤ノリコさんが描く“旅の絵本”『ペンギンきょうだい』シリーズ第3作目。
今回は飛行機に乗ります♪
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
☑5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:32P
【子供の反応】
飛行機(のエンジン音)が怖いので乗りたくないという息子ですが、大好きなペンギンが出てわくわくするような旅をするは見ていて楽しいようです。
機内食や、空港で働く車なども興味津々で、南国から雪国まで行くのもすごい!と思ったようです。
興味をもったところで、「今度、飛行機乗ろうか?」と誘ってみるも、やはり乗ってくれませんが…泣
【おすすめキーワード】
・ ペンギンきょうだい ・笑い ・ほのぼの系 ・旅 ・ハプニング
【学べることキーワード】
・飛行機の乗り方 ・空港の様子 ・乗り継ぎの難しさ ・小さい弟2人を連れたお姉ちゃんの大変さ
【読み聞かせのポイント】
長距離の飛行機旅につきものの“乗り継ぎ”が、飛行機から気球へというなんともワクワクするような形でアクセントとして書かれています。
「なんで飛行機で最後までいけないの?」と子供は聞いてきましたが、この質問が自然に引き出せただけでも(この絵本は凄いな)と思いました。
これだけで、「気球でしか行けないところなんじゃない?」、「長い滑走路のある空港がないんじゃないかな?」、…などなど親子で色々話せます。
また、物語冒頭で購入するお土産が作中の背景でしっかりと最後まで輸送されているのを追うのも面白いです。
他にも、ワクワクするような空港の中の様子や美味しそうな機内食など、空の旅の楽しさが伝わってくる一冊です。
シリーズ2作目となる前作『ふねのたび』とこの4作目の『バスのたび』との繋がりもありますので見つけてみましょう♪
【この本を読んで-大人の感想文-】
ほのぼのとした絵柄の中にも相変わらず細かいところまでしっかりと書き込まれているのに感心します。
旅慣れている作者の工藤ノリコさんですが、初めて飛行機に乗った時のワクワク感がペンギンきょうだいを通して伝わってきます。
シリーズの中では乗り継ぎもあって子供だけでは最も大変そうな空の旅ということで、本作では特に引率役のお姉ちゃんを応援してあげよう!という気持ちに駆られました(笑)。
【購入情報】
作:工藤 ノリコ
出版社:ブロンズ新社
発行日:2012年10月