おとえほ(お父さん、絵本読んで)

一児の父が綴る絵本紹介ブログです。3~6歳向けの絵本中心です。

『いそげ!きゅうきゅうしゃ』作:竹下文子/絵:鈴木まもる

 

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作:竹下文子、絵:鈴木まもる コンビの人気の「のりもの絵本シリーズ」。

本作で活躍するのは人気の救急車!さらにドクターヘリも登場!!

 

それでは読み聞かせレビューです!

 

【読み聞かせにかかる時間】

□5分未満

☑5分以上~10分未満

□10分以上

ページ数:32P

 

【子供の反応】

うちの子供は車(特に働く車)が好きなこともあり飛ばしたがるページもなく、集中して読みました。

ユーモラスな店の看板名や、竹下文子&鈴木まもるコンビの他の乗り物絵本にも登場するバスや宅急便の車などを見つけて喜んでました。

タイトルの車(今回は救急車)が主役ですが、町を走るシーンなどでは他にも色々な車が描かれているのがこのシリーズの特徴ですね。

 

【おすすめキーワード】

・救急車 ・働く車 ・救急隊員 ・ドクターヘリ

 

【学べることキーワード】

・交通ルール ・治療 ・助け ・思いやり ・仕事

 

【読み聞かせのポイント】

冒頭から最後まで、一刻一秒を急ぐ救急車の緊迫感を伝えられるよう心がけましょう。

救急車という車自体は知っていても、子供は救急車に乗っている救急隊の仕事はあまり知らないかもしれません。

実際、うちの子も救急車をよく擬人化して遊んでいるので「救急車が病人を助ける」と思っていました。

完全に間違いというわけではないんですけどね(苦笑)。

本作では救急隊という大変な仕事が分かりやすく描かれていますので、教えるには良い絵本かと思います。

 

また、街中を救急車が走る場面では車が端によって道を譲っていたり、赤信号でも進んでいたりと特殊な交通ルールも描かれています。

交通ルールが分からない年齢のお子様でであれば、描かれている車の種類を指さして教えてあげるくらいでいいかと思いますが、ある程度交通ルールが分かるようになっていれば「救急車は病気や怪我の人をすぐに病院に連れていかなくてはいけないから赤信号でも進めるし、周りの車も協力してあげないといけないんだよ」と教えてあげましょう。

 

【この本を読んで-大人の感想文-】

見やすい絵、少なめの文字数なので3〜4歳のお子様でも読みやすい構成になっていますが、車内の作りや交通ルールなどはしっかりと本物(現実)忠実に描かれているので大人でも勉強になりました。

 

救急車を通して救急隊の仕事、そして病院で働く人達など総合的に人を助けることを学べる素晴らしい絵本だと思います。

 

【購入情報】

作: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる
出版社: 偕成社
発行日:2017年11月