『トンネルをほる』 文:ライアン・アン・ハンター/絵:エドワード・ミラー/訳:青山 南
「トンネルって何のためにあるの?どうやって掘るの?」をテーマに、アリの巣から未来のトンネルまで“トンネル”について書かれた絵本です。
トンネルだけで絵本1冊!?と思われるかもしれませんが、大人が読んでも勉強になりますよ♪
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
☑5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:32P
【子供の反応】
最初は重機(働く車)がトンネルを掘るシーンを楽しみに見ていましたが、生き物が掘るトンネルや、泥棒が掘るトンネルなど色々なタイプのトンネルが出てくるのでそちらも興味を持って聞くようになりました。
【おすすめキーワード】
・トンネル ・働く車 ・アリの巣 ・未来都市 ・大脱出
【学べることキーワード】
・トンネルの掘り方 ・トンネルの役割 ・穴を掘る動物 ・鉱山
【読み聞かせのポイント】
一口に「トンネル」と言っても想像以上にバリエーション豊かなトンネルが出てくるので最初は大人が戸惑ってしまうかもしれません。
「これってトンネルなの?(笑)」というのも平然と出てくるので一度、予習読みをしておき子供に解説できるようにしておきましょう。
トンネルの掘り方も多種多様なようなので是非一緒に勉強してみましょう。
また、海外の本ということで、子供には“外国のトンネル”や“洋風のお城”が出てくるところで「これは何?どこ?」となりました。
説明に困るかもしれませんが、いっそのことこれをきっかけに世界のお話をしてあげるのも良いと思います。
【この本を読んで-大人の感想文-】
トンネルといえば、“車か電車が通るもの”というイメージでしたがその固定概念が簡単に壊されます(笑)。
突っ込みたくなるようなトンネルも登場しますが、一本とられたなという感じです。
“トンネル” は穴を広げるものですが、絵本のテーマとして広げるにはちょっと無理があるのでは!?と思いました。
しかし、いざ読んでみると乗り物を通すだけでなく、トンネル(穴)を掘ることで「人間の文明は発達していったんだなぁ」と関心しました。
海外のトンネルも多く出てくるので、いつか海外のトンネルも見てみたくなりました。
日本のトンネルと見比べることで、そこから歴史や文化の違いを感じることができるかもしれないと思いました。
【購入情報】
文: ライアン・アン・ハンター
絵: エドワード・ミラー
訳: 青山 南
出版社: ほるぷ出版
発行日:2012年2月