『おもちのかいすいよく』作:苅田 澄子/絵:植垣 歩子
『おもちのおふろ』に続く仲良しおもちが描かれた絵本の二作目です。
海にやってきたおもちの“もーちゃん”と“ちーちゃん”が海水浴を満喫しますが、途中でちーちゃんがいなくなって大変なことに!?
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
☑5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:32P
【子供の反応】
息子は海水浴に3回ほど行ったことがあるので、海水浴のシーンでは自分が行った海のことを思い出して重ね合わせているようでした。
おもちの他にも描かれているのは全て擬人化された食べ物ということで見ているだけで大人も子供と一緒に笑ってしまいます。
安直な名前と掛け声も良い味だしてます。
日焼けするシーンでは、案の定みんな美味しそうに焼けるので「これが食べたい!」と言ってます(笑)。
一方でハラハラするシーンもあり、1ページ1ページが細かく書き込まれているので最初から最後まで楽しく飽きずに見てます。
【おすすめキーワード】
・海水浴 ・海の家 ・ライフセーバー
【学べることキーワード】
・海での遊び方 ・海で気を付けること ・ライフセーバーの仕事 ・焼くとさらに美味しくなる ・天日干しによる旨味熟成
【読み聞かせのポイント】
それぞれが楽しそうに過ごす海の様子が細かく描かれているので、一つ一つ見ていったり「今度海行ったらこれやろうか?」などと話しながら楽しく読んであげると良いかと思います。
日焼けのシーンではじっくりと品定めして一番美味しそうなのはどれ(誰)か一緒に選びましょう(笑)。
【この本を読んで-大人の感想文-】
おもちの海水浴ということで、「おもちが海(水)に入ったら・・・」と危険な想像をしてしまいましたが杞憂でした。
それどころか、おもち以上に水辺が苦手そうだったり、「食物が傷みやすい夏に遊びにこなくても・・・」とさらに心配になってしまうキャラクター達が普通に多数登場するのでそちらが気になって仕方ありませんでした(笑)。
ライフセーバー(もちろん人間ではありません)も登場するので子供にライフセーバーという仕事を教える良いきっかけになりました。
楽しくもあり、一歩間違えばとても危険な一面もある海。
その両方を楽しく学べる絵本だと思います。
【購入情報】
作:苅田 澄子
絵:植垣 歩子
出版社:学研
発行日:2016年07月