おとえほ(お父さん、絵本読んで)

一児の父が綴る絵本紹介ブログです。3~6歳向けの絵本中心です。

『博物館の一日』いわた 慎二郎

 

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東京修学旅行の定番(!?)、上野の国立科学博物館での1日の過ごし方を描いています。

 

化石の発掘や復元骨格の作成方法なども分かりやすく解説されています。

 

それでは読み聞かせレビューです!

 

【読み聞かせにかかる時間】

□5分未満

☑5分以上~10分未満

□10分以上

ページ数:32P

 

【子供の反応】

自宅からほど近くに群馬県立自然史博物館という地方ながらしっかりとした展示がされている公園併設の博物館があります。

 

何度か息子と訪れており、そこではいつも化石の発掘現場風景をじっくり見ています。

 

恐竜は恐いらしいですが化石には興味津々なので、本作で描かれている動物(恐竜)が化石になるまでと化石の掘り出し方のページがとても分かりやすいらしく何度もじっくり読んで「これが家の近くの博物館で見たやつ?」と言ってきました。

 

息子は国立科学博物館には行ったことがありませんが、この本のおかけで「上野」という地名や電車での行き方も知り、予習だけは完ぺきになりました(笑)。

 

これだけ予習したからにはいつか連れて行ってあげないといけませんね(苦笑)。

 

【おすすめキーワード】

・上野 ・国立科学博物館 ・恐竜 ・化石

 

【学べることキーワード】

国立科学博物館の立地、管内図、見どころ ・化石 ・復元骨格、骨格標本の作り方 ・1日では全部見れないらしいので計画的に!

 

【読み聞かせのポイント】

国立科学博物館に行ったことがなければ、まずは博物館がある場所(上野)について交通手段も含めて教えてあげると地理の勉強になると思います。

 

上野駅から近くなので電車でも行きやすいですし、周辺に上野動物園スカイツリーもあるのでそれぞれが「近いんだ!」と繋がると思います。

 

館内の案内がメインですが、途中で詳しくされている化石や骨格標本についてのお話が分かりやすくてとても勉強になります。

 

群馬県立自然史博物館に行った際、展示物を見て子供から「化石ってどうやってできるの?」、「これ(恐竜の骨格標本)ってどうやって作ったの?」と聞かれた時は答えに苦労しましたがこれで納得してもらえました!

 

【この本を読んで-大人の感想文-】

初めて国立科学博物館に行ったのは小学6年生の時の修学旅行でした。

 

その後、企画展などで何度か訪れていますが作中には当時から変わらないものも描かれており懐かしく感じました。

 

展示物は見るだけだと知識として残りませんが、じっくりと解説を読んで理解することで初めて知識として残ると思います。

 

そのような観点からしても、本作は簡潔かつ丁寧に博物館の見方というものがしっかりと描かれた一冊になっています。

 

【購入情報】

作:いわた 慎二郎
出版社:講談社
発行日:2012年10月