『こうじのくるまだいかつやく!』 作:おおはら ひでき/絵:かめかわ ひでき
車好きな息子のため、タイトルと表紙に惹かれて読んでみました。
・・・ですが、、、
正直、個人的にはしっくりこないというか納得いかない内容でしたのでその辺を含めての読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
☑5分未満
□5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:22P
【子供の反応】
タイトル通り工事車両がたくさん出てはきますが、それぞれの車両が少しづつ仕事をするという感じなので、もっと活躍するのを期待していたようです。
“こうじのくるまの本”として期待をかけるとがっかりするかもしれません。
子供向け工事車両の超入門書として見ると一通りの車が一気に見れるので良いと思います。
【おすすめキーワード】
・働く車 ・工事車両 ・間違った自然愛護
【学べることキーワード】
なし
(ハッキリ言って間違った教育に繋がると思います)
【読み聞かせのポイント】
カラフルで読みやすい本なので、特に読むにあたってのコツはありません。
それぞれの工事車両が得意とする仕事を教えてあげるには良いと思います。
が!
ストーリー的には急展開でおかしな点が多々ある内容なのであまりおすすめしません。
【この本を読んで-大人の感想文-】
申し上げたとおり、この本の内容にはおかしな点があります。
開発された住宅地に住んでいながら、木を切る場面に遭遇するだけで感情的になって工事を止めさせる親子ってなんですか?(苦笑)
自分勝手にもほどがありますね。私が物語の父親だったら「こうやって昔は自然があったところを人間が開発して町になったんだよ」と教え、人と自然の関わり方を考えるきっかけにします。正解はないと思いますが。。。
また、その場所にあった自然(植物や動物)を別の地域に移動するというのは自然界にとって破壊と同等かそれ以上にリスクのあることです。
「鯉を自然界に放流してキレイな川を」などと報道されることも実際ありますが、“美談仕立ての環境破壊”です。
勝手な行動による生態系と遺伝子環境の破壊を招くのでこういった本は子供に見せたくないですね。
悪い例としての見本としては素晴らしい絵本だと思いますのでご興味がある方はどうぞ。
【購入情報】
作: おおはら ひでき
絵: かめかわ ひでき
出版社: PHP研究所
発行日:2001年8月