『きゅうきゅうしゃのぴーとくん』作:正高もとこ/絵:鎌田 歩
“救急車のぴーとくん”が、自分の仕事について悩みながらも活躍するという新社会人の皆さんや仕事にストレスがたまっている方にもお薦め(!?)の一冊です。
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
□5分以上~10分未満
☑10分以上
ページ数:32P
【子供の反応】
ぴーとくんの他にも消防車に郵便車、宅配車、レッカー車など子供に人気の働く車が出てくるので車好きの子供は喜びます。
この絵本のポイントですが、場面によってぴーとくんのサイレン(鳴き声?)が微妙に違うところで笑います!
夕日が沈む海を見ながら“自分の仕事”について考えるぴーとくんの後ろ姿で“哀愁”というものを学べるかもしれません(笑)。
【おすすめキーワード】
・救急車 ・救急車の仕事 ・はたらく車
【学べることキーワード】
・救急車を呼んでいい時、悪い時 ・仕事とは? ・やりがいのある仕事とは? ・職場の仲間達 ・哀愁
【読み聞かせのポイント】
最初は張り切って「ぴーぽー ぴーぽー」と急病人を運ぶぴーとくんでしたが、たいしたことでないのに呼ばれ続け、疲れてしまうと最後は「へ~と~ へ~と~」に(笑)。
子供は間違いなく笑うと思いますが、救急車を呼んで良い時と悪い時をしっかりと教えてあげましょう。
【この本を読んで-大人の感想文-】
擬人化された救急車をはじめとした働く車のお話ですが、「やりがいのある仕事とは?」「働くってなに?」という子供も大人も見つけにくいことがテーマとして描かれています。
自分の仕事に対して迷いのないプライドを持ち、やりがいを感じて取り組むゴミ収集車の姿は素晴らしくもあり羨ましく思えました。
将来、子供がどんな職業についてもいいと思いますが、人に迷惑をかけず誇りを持てる仕事を見つけてほしいと思います。
さらに、作中では自分がお客になってわかる(感じる)ことも描かれています。
子供には「お客様の立場になって・・・」とまで言わなくてもいいかもしれませんが、仕事に限らず「自分がやられて嬉しいこと、嫌なこと」ということを考えるきっかけにしました。
【購入情報】
作:正高もとこ 絵:鎌田 歩
出版社:岩崎書店
発行日:2018年8月31日