『ノラネコぐんだん おすしやさん』工藤 ノリコ
大人気シリーズ「ノラネコぐんだん絵本」の第3作目です。
「パンこうじょう」、「きしゃぽっぽ」と来て今回の舞台はお寿司屋さんです。
「お寿司を食べたいなぁ…」とお寿司屋さんを覗いていたノラネコぐんだんはいつものごとく早速よからぬ行動に!
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
☑5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:32P
【子供の反応】
息子は納豆巻きとデザート系くらいしか食べないくせに(笑)、「お寿司屋さん行こう!」と催促してきます。
やっぱり回っているものを取って食べるというのが子供にとって面白いというのもあるんでしょうね。(私もそうでした)
お寿司屋さん=カウンターではなく回転方式というのが教育上いいのか悪いのかはさておき、そんな楽しくて美味しいお寿司やさんが舞台のノラネコぐんだんの話ということで表紙を見ただけで「面白い本だ!」と確信したようです(笑)。
もちろん、実際に読み聞かせたところ今作もリピート率が高い人気の絵本となりました♪
「悪さをする→爆発→反省正座→償い」の定番の流れに沿った展開はもちろん、寿司のネタとして登場する愛嬌ある海の生き物達にも興味津々でした。
【おすすめキーワード】
・ノラネコぐんだん ・笑い ・ほのぼの系 ・お寿司屋さん ・回転寿司
【学べることキーワード】
・協力 ・反省 ・団結力 ・チームワーク ・お寿司のネタの仕入れ方 ・切り身になる前の姿 ・突貫工事は危険 ・地中には色々なものが埋まっている
【読み聞かせのポイント】
本物のお寿司屋さんさながらに多種多様な寿司が回るシーンは見ているだけでも美味しそうで食べたくなり、ノラネコぐんだんの気持ちも分かります(笑)。
どうなっているかの状況説明に補足が若干必要かもしれません(4歳の息子の場合ですが)。
例えば夜の場面に切り替わったところで「ホー ホー」とあるのが、息子にとっては?だったようです。
「夜になるとフクロウさんが鳴くからその声が聞こえているんだよ」と思いがけずフクロウの生態についての話をするきっかけになりました。
他の場面の状況も一度説明してしまえば大丈夫かと思います!
【この本を読んで-大人の感想文-】
夜中にほっかむりをして忍び込むシーンが個人的にはツボでした。
かなり大々的に細工をされているにもかかわらず、しばらくの間「ぜんぜん気がつかなかった」という店の人にもウケました。
昨今、魚離れということで「魚は切り身のまま泳いでいる」という冗談のような思い込みも実際あるようですが、捌かれる前の状態を学にも良い本だと思います。
【購入情報】
作:工藤 ノリコ
出版社:白泉社
発行日:2015年11月
メッセージを書いて贈れる「たべものカード」も付いていますのでプレゼントにも♪