『ショベルカーのスクープくん』作・絵:デイビット・ワトビッツ/訳:ひがし かずこ
外国の絵本ですが、あまり外国人っぽくない擬人化された働く車たちが登場します。
まぁ日本人らしく擬人化された車、外国人らしく擬人化された車というのがどういうものかっていうのもよく分かりませんが(笑)。
とりあえず表紙の通り、絵柄が親しみやすくカラフルなので子供の興味はひくようです。
それでは読み聞かせレビューです!
【読み聞かせにかかる時間】
□5分未満
☑5分以上~10分未満
□10分以上
ページ数:24P
【子供の反応】
主人公であるショベルカーのスクープくんをはじめ、ダンプカーのティッパー、クレーン車のフック、ミキサー車のタンブルと4人(台)の登場人物はどれも人気の働く車だけあって1台1台の名前を覚えようとしていました。
それにしても子供は“働く車”、しかもこの辺の車種が好きっていうのは世界共通なんでしょうか?(笑)。
ストーリーもシンプルながらメッセージ性もあって分かりやすく、3~4歳の息子にはちょうど良いようです。
残念だったのが、表紙の見返し部分(表・裏両方)に登場する4車種以外の車や機関車のキャラクターも多数描かれていました!
気に入ったようなので、「今度はこれが出てくる絵本が見たい」と言い出しましたがこちらの作者の方の絵本は(日本では?)これしかないようなので見つかりませんでした・・・泣。
【おすすめキーワード】
・はたらく車 ・工事車両
【学べることキーワード】
・適材適所 ・協力 ・分担 ・ワークシェア ・労災寸前 ・その道をひたすら極めよ!
【読み聞かせのポイント】
「主人公のスクープくんが己の力を過信して他人の仕事を軽く見る→やってみると難しくて失敗→ごめんなさい」
というありがちな絵本の流れです。
やる前の得意げな感じと、やってみた時の「あれ?こんなはずじゃあ…」というヘロヘロ感の緩急をつけて読んであげましょう。
キャラクター名がカタカナで“ショベ太郎”とか“ダンプの介”のように安直で分かりやすい名前ではないので終盤、4者(台)が同時に出てくると誰が喋っているのが少し混乱します(苦笑)。
【この本を読んで-大人の感想文-】
外国の絵本はなんとなく違うテイストというか雰囲気がありますが、本作にいたってはそれがまったくと言っていいほどありませんでした。
職場(チーム)でありがちなことというのは世界共通なのかな?と思いました。
読みやすく、キャラクターが魅力的だったので是非別のキャラクターも登場させたシリーズも出してほしいです!
【購入情報】
作・絵:デイビット・ワトビッツ
訳:ひがし かずこ
出版社:PHP研究所
発行日:2006年12月